ジャズメンはエイトビートが苦手?!
2019/06/25
1年半ほどジャズのビッグバンドに在籍していたことがありました。
活動熱心なアマチュアバンドで、おかげさまでいくつか気づきがありました。
ジャズメンはエイトビートが苦手
怒られそうな見出しなんですが…
学生の頃にジャズのジャムセッションによく足を運んだのですが、どちらかというとファンキーな曲の方が好きだったので、4ビートの曲をリクエストすることは少なく、8ビートばかりリクエストしていました。
しかし、8ビートをリクエストするとネガティブなリアクションをされることがたまにありました。
ジャズのジャムセッションといえば4ビートのスイング系の曲が定番であるため、場違いなリクエストに対してそういう反応になってしまうこと(もちろんほとんどの方は機嫌よく対応してくれます)も仕方ないとも思います。
なんとなく、「ジャズは難しくて高尚なもの」という思い込みがあった当時の僕は、「ジャズメンには8ビートって俗っぽく見えるのかもしれないなぁ…」など考えたりもしました。(これも8ビート好きの方に失礼なんですが。)
ギタリストにとってのジャズ
ギタリストにとってジャズは決して手を出しやすいものではなく、ある種の到達点として捉えている方も多い気がします。
ロックをやってブルースに戻ってファンクをやってそれからジャズ。僕の場合はそうでした。
またジャズというジャンル自体に苦手意識を持っている方も多いとも感じます。
ギターのギターらしさ(チョーキングとか開放弦とか)が馴染みにくいこともあって、特にギタリストにとってのジャズはハードルが高いもののように感じられる気もします。
「ジャズができる人はなんでもできる」そんな風に思っている節も僕にはありました。
ビッグバンドでの気づき
大学を卒業し、活動をDTMにシフトしましたが、唯一のバンド活動としてジャズのビッグバンドに加入しました。
雰囲気にも慣れ始めた頃、8ビートの曲が新譜として配られた時です。
楽譜を見るや否や
"うえぇ…エイトビートやんけ…"
"これは時間かかるぞぉ…"
などなど
拒絶反応とまでは言わないまでもかなりのリアクションでありました。
最初はちょっとした謙遜かと思いましたが、練習が始まると謙遜でもなんでも無いことはすぐに分かりました。
イーブンビートになりハネなくなるほどバンド全体で乗りにくくなるのです。もたるのです。
これは「ジャズメン=スーパーメン」という偏見にはまり込んでいた僕にとって衝撃でした。
ジャズメンでもできないことがあるんだ…(そりゃそうなんやけど…)
結局、得意も不得手もどこから入るか次第。
ビートはもちろん、フレージングや歌わせ方もジャズのそれとロックのそれはまるで違います。文法が違うのです。
バンド活動の中で考えるべきこと
バンドで活動するとき、バンドのコンセプトに合わせる練習も大事ですが、自分のバックグラウンドをねじ込む工夫も大事じゃないかと思ったりもします。
僕も定番曲「Sing Sing Sing」でゴリゴリに歪んだ音でギターソロをとったりしたことがありました。
意外と反応が良くてびっくりしたのを覚えています。
できる範囲で自分らしさを出していけると良いですね。
2016/6/21 odasis