音楽は伝えるものではなく伝わるものだとoasisは教えてくれた。【Slide Away/oasis】
2016/09/25
oasis初期の名曲です。
原曲はリアムが歌うゴリゴリのロック調の編曲なのですが、
個人的にはノエルが歌うこちらのアコースティックなバージョンが好きです。
oasisのメロディライン
ただでさえアレンジが単調になりがちなロックというジャンルの中でも、oasisのシンプルさといったら!
初めて聴く人には特に初期のアルバムなどは全部同じに聴こえるんじゃないでしょうかというくらい。
でもそれでいいんです。アレンジがどうだのこうだのを超越してくるメロディの良さがoasisにはあるのです。
特にこういうアコースティックなアレンジに落とし込んだときにメロディの美しさは際立ちますね。
oasisのラブソング
oasisの音楽表現を一言で表すなら「自己肯定」と言ったところでしょうか。
"おれはおれだ!何が悪い!"
ってなところですね。
ギャラガー兄弟の多少不幸な生い立ちもあるでしょう。曲の端々から滲み出る自然な自己肯定感にodasisも激しく共感してしまうわけです。
しかしこのslide away
これはラブソングだとodasisは理解しています。失った女性への未練でしょう。
愛だの恋だのに振れることなく、自己肯定をテーマにした曲が多い中で失った女性への未練を唄うこの曲はかなり異質なものに映るわけですが、だからこその強い説得力があります。
最後のTake me thereの連呼…何度聞いても鳥肌が立ちます。
ラブソングの難しさ
音楽は伝えるものではなく、自己表現の結果として伝わるものだと思います。
「愛してる」より「胸が張り裂けそう」の方が伝わるものも多いのではないかと。
リスナーに媚びない自己肯定、oasisが愛される理由はそんなところにあるのかもしれませんね。
ちなみにodasisも不束ながらカバーさせて頂いております。
2016/7/17 odasis