Fight for Liberty!勝ち得た自由にこそ価値がある。エレンもそう言ってるじゃん。
2017/05/07
Fight for Liberty!(戦え!自由のために!)
チャップリンの演説シーンがDODAのCMで使われていましたね。さすがDODA。
Freedomではありません。Libertyです。
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大学生の自由
最近の学生は忙しいらしいのですが、少なくとも僕はそうではありませんでした。笑
授業も面倒な人間関係もない4年間は確かに楽しかったのですが、恐ろしく自由な環境にいるはずなのになぜか言い知れぬ不自由を感じることが多々ありました。
無い頭を振り絞って考えたもののその理由は分からず、結局その当時は「4年間という期限があることへの恐怖のせい」だと片付けてしまいました。
特に単位取得に困ることなく、4年でサクッと卒業し、日系の大手メーカーに入社。
良くも悪くも古い体質の企業風土は、案の定それまでとは真逆の縛られ尽くした環境でした。
労働時間が特段長いわけでも、理不尽な上司がいるわけでもありませんでしたが、その縛られ尽くした環境は文字通り「糸の切れたタコ」状態の当時のodasisにとって「しんどいなぁ」なんていうレベルではありませんでした。
窒息するんじゃないかと思うくらいの窮屈さに慣れ始めたのは入社1年半が経過した頃でしょうか。
学生時代の言い知れぬ不自由の理由が「それが他人に与えられたFreedomでしかなかったから」ということに気付いたのもちょうどその頃です。
FreedomとLiberty
リバティ(リバティー)(liberty)は、英語で自由を意味する。freedomに似ているが、意味合いは微妙に異なる。「リバティ」は「様々な闘い・運動を通じて手に入れた自由(人工的な自由)」であり、「フリーダム」は「漠然と存在している自由(自然発生的な自由)」を指す。(Wikipediaより。2016/10/9 20:55)
学生時代の自由はFreedomです。厳しい受験戦争を勝ち抜こうが高い学費を払おうが、学生時代の時間は社会がその価値を認め我々に与えた自由です。
一方でLibertyは制約からの自由、自分の力で勝ち得る自由です。それは時間かもしれないし、お金かもしれないし、名誉かもしれない。
24時間納期に追われる作曲家も「おれは自由だ!」と思っているかもしれないし、残業の全くない企業に勤め時間的自由を約束されているサラリーマンも「おれは不自由だ…」と思っているかもしれない。
要は自分の意思で困難を乗り越え勝ち得たものかどうか。達成のプロセスまでを含んでこそのLibertyなのです。
学生時代の言い知れぬ不安は、持て余す時間がFreedomでしかなかったことによるものでした。
僕はFreedomではない、真にLibertyが欲しいのです。
Freedomが欲しいという人もたくさんいると思いますし、そういう人に逢うと羨ましいとさえ思います。
獲得するプロセスにしか満足できない自分のマゾヒスティックな性格を呪ったことさえありますよ。失うものもそれなりにありますからね。
でも仕方ありません。それも含めての自分ですから。
エレン・イェーガー
ハマってしまうのが怖いのでマンガはほとんど読まないのですが、「進撃の巨人」はずっと読んでいます。
一番好きなシーンは13話、巨人の力を得た主人公エレンがその制御に成功し、巨人に開けられた壁の穴を塞ぐシーンです。
自分を守るために兵士たちが何人も死んでいく目を覆いたくなる光景の中で、エレンは心の中で自分に言い聞かせます。
オレ達は生まれた時から自由だ。
それを拒む者がどれだけ強くても関係ない。
炎の水でも氷の大地でも何でもいい。
それを見たものはこの世界で一番の自由を手に入れた者だ。
戦え!そのためなら命なんか惜しくない。
どれだけ世界が恐ろしくても関係ない。
どれだけ世界が残酷でも関係ない。
戦え!戦え!戦え!!(「進撃の巨人」13話より)
戦わないと勝てないんですよ。
壁の外のLibertyを目指すエレンのように、僕も戦うしかありませんね。
今日も誰に聴かせるでもない曲を作る。そのプロセスもLibertyに必要だと思うから。
2016/10/9 odasis