【①必要性について考える】ドラム打ち込みのコツまとめ。
2018/05/06
ドラムスを生っぽく打ち込むコツを何回かに分けて解説していきます。
どこまで生らしさを追求するかは好みの範疇ですし、生らしさを目指さない方が良いことだってありますが、「生ドラムの音源を使うからには生演奏らしさを目指したい!」という人も多いはず。
そんな「生らしさ」を追求する方々の参考になれば幸いです。
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生ドラムの打ち込みは「おトク」
DTMをやるなら「DAWが鳴る」音楽を!
尊敬する先輩の言葉。
せっかくコンピュータで音楽をやるんだから、コンピュータにしかできないことをやろうよ!
ということ。
音楽性の1要素をコンピュータの正確さが担うような音楽(EDMなど)は「DAWが鳴る」音楽と言えますが、生楽器のリアルな打ち込みを極めることができたとして、理想が生演奏の録音であることには変わりません。
コンピュータにしかできないこととは言えない。
しかしそれでも生ドラムに関してはシミュレーションを目指した打ち込みには価値があると思っています。
理由は
あくまであるべき姿は生演奏の録音。おトクなだけという話。
ドラムの収録
実際にスタジオで録った経験がある方なら分かるかと思いますが、ドラムの録音はめちゃくちゃめんどくさいです。そこが録音の面白さだったりするんですが。
必要なものをざっと挙げると
- 優秀なドラマー(稀少)
- 優秀なドラムセット(高価)
- 優秀なマイク(高価)
- 優秀なエンジニア(稀少)
- 優秀な環境(稀少・高価)
演者が優秀であることは当然として、市販ドラム音源並みの音をスタジオで録ろうと思うと数時間で数万円、仮に全機材を自前で揃えようなどと思えば数百万円の出費になるでしょう。
また、演者・機材の難しさに加え、ドラムのレコーディングは他の楽器とケタ違いに難易度が高いです。
マイクの数が増えるほど難易度は上がります。位置や種類には無限の組み合わせがあり、位相合わせも難しい。
odasisもセルフで録ろうとしたことが何度かありましたがまともな音が取れたことはありません。
諸条件をクリアできるのであれば、きっと生演奏に敵うものはありません。
でもスティーブ・ガッドだってきっと忙しいし、高いマイクほど壊れやすいし、エンジニアが当日風邪ひくことだってあるでしょう?
打ち込む上での心構え
上記のとおり、ドラムの生演奏を志向した打ち込みには取り組む価値があります。
ただし、それはあくまでおトクだからであって、基準は生演奏にあることを忘れてはいけないと思っています。
そして生演奏らしさを追求するために一番手軽な方法は、(ありきたりですが)ホンモノのドラムに触ってみることです。
スタジオの個人練習であれば1時間あたり1000円前後で入ることができます。
少しでもドラムに触ってみれば、どういう動きが自然なのかを理解することも、またフレーズからそのドラマーの動きを割り出すことだってできるようになると思うのです。
おことわり
- 内容はバンド系のドラムスが中心です。
- 16ビートの打ち込みに比重を置いています。
2016/10/14 odasis
目次
その①:必要性について考えるその②:グルーヴの支配者
その③:アクセントのコントロール
その④:ゴーストノートを打ち込む
その⑤:キックの位置
その⑥:ランダマイズの考え方
その⑦:フィルインの組み立て方
その⑧:パーカッションによる補強
その⑨:ジャズドラムを打ち込む