【後編】カホン(Cajon)の特徴とドラムスを代用するときの注意点。路上ライブは上手にやろう!
2018/05/06
前回の復習
- カホンはドラムスの代用として生まれた楽器ではない。
- ドラムスのフレーズを叩こうとすると手足が1本不足する。
- ドラムスを代用するなら手足1本分の不足を何かで補う必要がある。
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手足1本分の不足とは?
ずばりハイハットです。↓
聴き比べましょう。春が近いので動揺の「春が来た」です。
- ギターインストにしていますが、ボーカルの場合も同じです。
- ギター・ボーカル・ベース・ドラムスのフォーピースバンドを想定します。
まずはドラムスでの演奏↓
何も考えずにバスドラムとスネアだけをカホンで拾った演奏↓
どこか宙に浮いたような印象になりますね。
ドラムセットにおけるハイハットは8分や16分を刻み続ける役割を担います。これが無いとビートがフワッとしてしまう。
対策を考える
というわけでなんとかこのハイハットの欠落を埋めましょう。
その1:シェイカーを足す
ハイハットは8分や16分を刻み続ける役割を担いますから。素直にシェイカーで埋めてみましょう↓
ボーカルの方に振ってもらいましょう。これだけでも全然違います。
ただしシェイカーの類の振りモノは想像よりも難しいのご注意を!
その2:アコギを足す
アコギ(アコースティックギター)を足しても良いですね。思いっきりストロークしてもらいましょう。
アコギが手元に無かったのでフルアコをマイク録りしました。(少しフワフワした音になってます…)
ボーカルの方がギターを弾かないといけません。無理なら諦めましょう。
その3:タンバリンを足す
4分音符でタンバリンを鳴らします↓
タンバリンは足で踏んで鳴らすこともできるのでスリーピースでもできますね。
その4:全部足す
上の3つを全部鳴らしてみましょう!
カホンの方が右手シェイカー、左手カホン、左足タンバリンを鳴らせばできます!!
ドラマーなら意外となんとかなるはず。
無理ならシェイカーあたりは諦めても良いかもしれませんね。
その5:アレンジを変える
個人的には
だと思っています。
上の4つはカホンでドラムの真似をするための工夫にしかなっていませんよね。
というわけでアレンジを根っこから変えてみます↓
ここまで極端なことをやるのも考えものですが、アレンジを変えてしまったほうが楽器の違いによる違和感は感じずに済みますし、何より楽しい。
カホンはクラシックギター(ガットギター)と相性がいいです。
カホンの魅力
カホンの音にはドラムのような支配力やダイナミックレンジはありませんが、木の温かみがあります。
単なるドラムの代用に留まらない温かい演奏を目指してカホンと付き合っていきたいところです。
2017/3/4 odasis