「孤独のグルメ」が好きすぎるので魅力を整理してみる。おいしそうに食べる人はやっぱり素敵です。
巷では「けものフレンズ」が席巻しておりますが、どうも流行に乗るのが苦手なんだな…
ワンテンポ遅れで一人で勝手に盛り上がるのがodasis流なのですよ。
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孤独のグルメとは?
このドラマはね。すごいですよ。
流行なんざどこ吹く風。時を超える面白さがあります。なにせもうすぐ6シーズン目ですから。愛される秘訣がちゃんとあるんです。
内容は極めてシンプル。
これだけ。
おっさんのキャラ設定は、
- 名前は井之頭五郎(松重豊が演じる)
- 古物商の自営業
- 独身
- 酒が飲めない下戸
- とにかくよく食う
こんな感じ。ストーリーは、
- 客先(総じて変な顧客)を訪問営業し、
- 仕事が終わった後に「腹が減った」とぼやきながら気分に合わせて店を探し、
- 店に入ってただ食う。
刑事ドラマの崖シーン並みの見事なテンプレートなんですが、男の美学とナルシズムがしっかり盛り込まれています。
店は東京周辺で概ね1話1駅。東京の魅力を改めて紹介するようなアプローチも含んでいたり。
魅力を整理する
「何が面白いんだ?」という声もたくさんありそうですが、曲がりなりにも5期続いている人気番組なわけで。
現代の視聴者の心をくすぐる工夫が随所に散りばめられていると思っています。
他人が食べる画は良い
人が美味しそうに食べているのを見るのが好きな人って多いですよね。
グルメ番組もそう。ギャル曽根さんもそう。木下ゆうかさん↓もそう。かわいい。
この人も好きです↓
↑そんなに熱いならもうちょいゆっくり食べてよね。
特段のオチが無くとも、美味そうに食う人はそれだけでずっと見ていたくなる。
食べるってものすごく原始的な欲求なんですが、いまの多忙なご時世で食べることにそこまで拘る人も少ない。
だからこそ井之頭五郎の愚直な食欲に本能的に惹かれてしまうわけです。
下戸という勝ち設定
下戸という設定。これこそが最強の勝ち設定だと思ってます。
酒が入ると際限が無くなってしまう感じがあるんですよね。米を食べたらすっきり纏まるものも酒を飲むとダラダラしまう。
酒が飲めないというだけで、どこか心地よい物足りなさがあるんです。その物足りなさのせいでまた見てしまう。
居酒屋で酒飲まずにアテとご飯だけ。このなんとも言えないもどかしさ。
これがいいんだよ。
これはこれでいい
ドラマの中で井之頭五郎は否定的な発言をほとんどしません。
これはこれでいいじゃないか。
井之頭五郎が呟くこれこそが日常に幸せを感じるためのキーワードですよ。
ご当地に拘らない
1話1駅の基本設定なんですが、あんまりご当地感がないんですよね。これがまた良い。
あくまで描くのは、その瞬間に食べたいものを食べる井之頭五郎。
これはこれでいいじゃない?と思えればご当地グルメを外すことさえも自由の範疇にあるわけです。
日常が金になる時代
見せかけの完成品が溢れかえり、人工知能が快進撃を続ける昨今、人々が見たいと思うものって自分とはちょっとだけ違う他人の日常だったりするんだろうなと思います。
井之頭五郎のキャラクター設定は身近に感じられる一方で、色が強い部分(古物商の自営業とか)もあり、それゆえに人の興味を惹いてしまう。
そういうものがある人はそれを発信するだけでも十分に他人の興味を惹けます。
興味を惹けるということはお金にできるということだとも思います。
音楽について
一応音楽家なので。
このドラマの音楽はブルース調の「井之頭ブルース」(正式名称は知らない)をモチーフに、ブルース・ファンクといった黒人音楽を中心に構成されています。(時折ジプシーなんかもあったり。)
劇版系の音楽って意識しないと耳に入ってこないものも多いと思うんですが、このドラマの劇版はガッツリ耳に刺さってきます。
音楽が聴きたいために見たくなるくらい。音楽がこの世界観をより強化しているというか。
まとめ
とにかく孤独のグルメが大好きだという話でした。
特にオチの無い、けれどもユーモアのある日常系のドラマやアニメは大好きですよ。
WORKING!!も好きです↓
2017/3/5 odasis