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フィルターのオートメーションを利用したノイズ除去テクニック。曲の終わりに便利だよ。

今回は

曲の終わりに有効なノイズ除去方法

を紹介します。

ギターのハムノイズや空調の音など、曲中は気にならずとも、最後の静かになる部分で目立ってしまうノイズへの対策です。

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フィルターを使う

ノイズ除去にもいろんな方法がありますが、今回紹介するのは

フィルターのオートメーションを利用する

というもの。

曲の終わりは伸びた音が完全に消える時点までゆっくりフェードアウトをかけないと終わり方が不自然になってしまう

だからボリュームを上下させるオートメーションは使いにくい。他のトラックが鳴っている曲中であればそれでもいいんですけど。

ポイントとサンプル

実際にやってみます。実例の音サンプルもあります。

 

ポイント

ポイントは以下の3点。

  • 使うフィルターはなんでもOK。今回はWavesの「Q10」をフィルターとして使用します。
  • オートメーションで動かすのは周波数帯(Frequency)だけ。周波数帯にオートメーションをアサインできないフィルターは使えません。
  • オートメーションは最後のアタック音が消えたタイミングからかけ始める。

 

やってみる

今回はエレキギターのハーモニクスで曲が終わる状況を想定します。

エレキギターは弦に人の手が触れていないとノイズが出てくる仕組みなっているので、ハーモニクスや開放弦など、弦に触れない状態で音を伸ばすとノイズが立ち上がってきます。

元音源↓ ゲインをかなり絞って録音し、あえてノイズを乗せています。

 

エレキギターをアンプシミュレータに通したもの。最後のハーモニクス(ポーンという音)の後、「サー」というノイズが立ち上がっていきます。

 

フィルターの設定

まずは普通にエフェクトを挿入しましょう。

↑10番のEQポイントだけローパス(ハイカット)モードで起動させておきます。この状態でも21357hz以上はカットされていますので、気になる方はオンオフのオートメーションを書いておいてもOK。

音のアタックのタイミングからカット周波数の帯域を徐々に下げ、時間をかけて高域が削れていくオートメーションを書きます↓

下げたあとのフィルターの状態はこんなかんじ↓10番のEQポイントが左側に滑ってきています。

処理が終わったあとの音↓ボリュームのフェード具合はそのままに、ノイズだけ削れています。

おわりに

元も子もありませんが、やっぱりノイズの少ない録音が一番大事です。良い機材を正しく使ってノイズレスを目指しましょう。

ちなみに今回はギターのハムノイズだったので、ローパス(ハイカット)のフィルターを使用しましたが、低い音のノイズのときはハイパス(ローカット)を使用するのも一考です。

2017/4/9 odasis

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