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サウンドクリエイターに転身した京都大学卒の元人事マンが雑多なノウハウを晒すブログ。 「おだしすたぢお」

映画・アニメのレビュー

「けいおん!」の見方を途中まで間違えていた。Wikipediaの記載が面白い。

「けいおん!」観了です。おもしろかったよ。

©かきふらい・芳文社/桜高軽音部

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「けいおん!」とは?

桜高校軽音楽部に所属する5人の日常を描く物語。

 

楽器のディテールの細かさから、音楽を中心に沿えた涙あり感動ありの青春作品を想起しがちですが全く違います

喧嘩しないし、ライブも失敗しない。

 

作品の中心にあるのは音楽ではなくて日常なのです。ここに気付くのに時間がかかって最初の方を楽しめなかった…

もったいない。

 

原作が4コマ漫画だからね。

ちなみに漫画は連載開始が2007年で、そこから高校入学とともに1年ずつ作品の中の時間も進んでいたとのこと。

唯たちはodasisと同い年になります。

 

楽器愛の描写

腹が立つくらい練習しない軽音部ですが、楽器への愛情の描写はすごくよくできていました

 

名前を付けたり、一緒に寝たり、学校に置いてきたギターが心配で眠れなかったり。

楽器の愛し方だけは一流だなと。

 

それにギタリストの中では「かっこいい」の代名詞であるレスポールを「かわいい」と評するのも分かる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ギブソン・レスポール

ギターを弾かない人にはなかなか伝わらないんですけど、同じ形のギターでも木目や塗装で全然印象が違うんですよね。

たまに「絶対これだ!」と思うものが見つかるし、「かわいい」と感じるものがあるのも分かる。

 

他のレスポールじゃだめなんですよ。ギー太じゃないとね。

素朴な楽器への愛を感じました。

 

秀逸な唯の後ろ姿

唯が座ってギターを弾く後ろ姿が強烈に印象に残っています。

©かきふらい・芳文社/桜高軽音部

 

勉強しててもいつの間にか触ってるよね!
試験中ほどうまくなるよね!
ちゃんと音鳴らないよね!

なんというか昔の自分を見ているようで…

可愛さもさることながら懐かしさを感じてしまった。

 

Wikipediaの記載が面白い

見終わってからWikipediaで調べてみました。これがめちゃくちゃ面白くて笑った。記載は2017/6/4時点のものです。

本作品を評価する上でその特徴としてしばしば挙げられるのは、女子高校生の軽音部の活動を題材としていながら、バンドものでありがちな「メジャーデビューを目指す過程での挫折と成長」「音楽性の違いによるメンバー間の対立」「本格的な恋愛関係」といったドラマチックな要素(あるいはそれを誘発しかねない男性キャラクター)が排除されていることである。このような物語性の希薄さが視聴者の一部には「どこを楽しんだらいいのか理解できない薄い作品」という印象を与える反面、ゼロ年代後半にはこれらとほぼ同様の特徴を持ったオタク系作品が、インターネット上で俗に空気系と呼ばれる形で大きくヒットを記録している。(Wikipedia)

うん。わかる。

 

本作品が大きくヒットした理由も、前述の(空気系作品全般にみられるような)特徴が現代社会とマッチしていたという形で説明されることが多い。(Wikipedia)

まあ、そうだろうなぁ。

 

京都国際マンガミュージアム所属の研究員・伊藤遊は、(中略)、本作品のヒットを「オチも成長もない日常をユートピア的に描いた本作は、ブログやツイッターといったメディアを介し、他人の何でもない日々とゆるやかにつながりたい、と願う現代人の志向にぴったりなのかもしれない」として説明した。

遠い世界の成功体験じゃなくて、自分とちょっと違う人の日常を見たいっていう欲求は今でこそみんな自覚し始めてるけど、当時はそういう感覚自体が新しかったのかもしれないね。

「WORKING!!」とか「ごちうさ」とか今じゃ他にもいろいろあるからさ。

 

アニメ評論家の古谷経衡は自身の個人ブログで、1期1話や2期20話で傑作の予感がしたとしながらも、全員同じ大学に進学することに失望したとし、いつまでもお菓子を食いながら楽しく暮らす夢遊病者の如き人生を歩むことを善とする、同じ女子大に進学しなければ友情が壊れてしまう程度の4人の人間関係の薄っぺらさを描写することになってしまった作品と述べている。またどう足掻いても3年で終わってしまう高校生活の儚さや離別によって完成する青春というテーマを踏みにじっており、無味乾燥な記号に成り果てた卒業式になってしまったと述べている。(Wikipedia)

「離別によって完成する青春というテーマ!」

こんな洗練された表現がWikipediaに載ることもあるんだね。言ってることも最も過ぎて笑ったよ。

面白かったと思うけど、odasisの感想もこれに近いかな。それも含めてツッコミどころと捉えればそれはそれでいいかもしれない。

 

一方、アニメ雑誌記事も手掛けるフリーライターの廣田恵介は自身のブログで(中略)、物語の最後にキャラクターの成長を描かなければならないという認識が既に紋切り型であり、大人の社会規範に合わせて自分を適合させることを成長として描くような価値観は、現在の社会で共有されていないと指摘している。(Wikipedia)

これもそう言われるとしっくりくる。見終わった後もそんなにガッカリ感もなかったし。

 

当時見ておくべきだった

いま見るとそれほど新しさを感じるわけではないんですが、ヒット当時は社会情勢もメディアもデバイスも今とは違うし、見え方も違ってきただろうなぁ。

できればヒットの正にその瞬間に立ち会いたかった…
アニメが流行ったのはたった8年前だけど全然覚えてない。

個人的には唯が1番好きです。澪推しとは分かり合える気がしません。すいません。

 

2017/6/5 odasis

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