「有頂天家族」が描くもの。面白く生きる他に何もすることはない。
有頂天家族の2期が終わりましたね。
「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」にも負けない素晴らしい作品でした。
「いつまで森見登美彦ごっこしてるの?」と妹に言われたという後輩は元気にしてるかなぁ。
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「有頂天家族」とは?
- あらゆるものに化けるタヌキ
- 空を飛び風を操る天狗
- そして人間
3者が織りなす物語。主役はタヌキたちなんですが、人間に化けた状態での描写がほとんど。
どちらかと言うと日常系で、時間の流れがゆったりとした作品です。
主人公はタヌキの頭領「偽右衛門」たる下鴨総一郎の三男「下鴨弥三郎」↓
どうしてタヌキなのか、考えると眠れなくなりますがそんなに深く考えなくても楽しめる作品。
作品が描くものを言葉で表現するのは非常に難しいのですが、まずはこの世界観がたまらなくやみつきになります。
京都の街が持つ不思議な空気感も汲みつつ、その独特の世界観をこれでもかと言わんばかりにぶつけてきます。
キャラクターのセリフ一言ずつにもユーモアがあって面白い。
気がつけば観てしまう。そんな中毒性の高い作品です。
面白きことはよきことなり
面白く生きる他に何もすることはない。まずはそう決めつけてみれば良いのだ。
2期の最終話はこう締められています。
分かりにくいんですが、メッセージがあるとすればこれかな。
タヌキを通して描く理由も、それが恥なく面白く生きることができる象徴として捉えられたからなのかもしれない。
うっすらと描かれる兄弟愛
好き勝手に生きる個性の強い兄弟4人ですが、どこかリアルな兄弟らしさを感じるんですよね。
血の繋がった家族の切っても切れない絆が作品を通して描かれています。
血を分けた者が敵となるとき、それが最大の敵である。
「偽右衛門」下鴨宗一郎の言葉にもそんな描写が伺えますね。
まとめ
総じて観ていて疲れない作品でした。
メッセージもライトな描写が多く、頭を悩ませることなくその世界観にどっぷり浸かれる。
カエルに化けて戻れなくなった次男「弥次郎」の作画が好き↓
森見登美彦ごっこをし過ぎたせいで、4日に1本赤玉スイートワインが無くなる異常事態。ラムネで割ったキングオブB級カクテル「バクダン」がオススメです。
2017/7/10 odasis