DTMer向け

LANDR(ランダー)でカバー楽曲を配信してみた。注意点などまとめ。

※情報は2019年6月現在のものです。記載に誤りなどあればこちらからご報告願えると幸いです。

 

LANDR(ランダー)からギターインストのカバーEPをリリースしました!

 

 

ここから聴けます↓(聴いてください…)

Spotify  Apple Music  Deezer  Tidar

 

LANDR(ランダー)といえばオンライン上で自動でマスタリングできるサービスが有名ですが、各種ストリーミングサービスから楽曲をリリースするディストリビュータでもあり、カバー曲もリリースできます

 

カバー曲で収益化する場合、権利元に許可を取る必要があったりと何かと面倒が多いのですが、LANDRからの配信であれば事務手続きはLANDRが行ってくれ、さらに手数料は定額プランに含まれます。これはすごい。

 

というわけで過去に作った音源をミックスし直して登録してみることにしました。

 

スポンサーリンク

 

必要な手続き

必要な手続きは以下のとおりです。

  • カバー曲を作る
  • 通常の配信と同じようにLANDRから登録する。その際、該当の楽曲には「作曲の種類」から「カバーソング」を入力し、原曲の作家情報などを入力する。

LANDRのリリースのフォーマットにカバー曲の必要事項の記入欄があるので、それに沿う形で記入すれば登録自体に問題はありません。

楽曲名はHFAデータベースに記載のもの(=英語)で入力する必要があります。(HFAデータベースについては後述)

 

配信できる曲・できない曲

配信できる曲はHFAデータベースに登録があるもののみとなります。

 

HFA(Harry Fox Agency)は主にメカニカル・ライツ(一般に録音権)を扱うアメリカの団体です。

 

LANDRはHFAとパートナーシップを結んでおり、LANDRに登録したカバー楽曲はHFAに認証を受けるという手続きを踏むことになります。

JASRACなどの(現地から見たときの)外国の管理団体や、個人に対して申請を行ってくれるものではありませんので、たとえJASRACに登録があってもHFAに登録が無ければリリースできません。

 

また、HFAデータベースは英語で構築されており、LANDRからHFAへの認証もこのデータベースに即して行われているので、リリースを登録する際の作曲者等のデータもHFAデータベースの記載に準じる必要があります。

例)サザンオールスターズの「いとしのエリー」

「いとしのエリー」→×
「ITOSHI NO ELLIE」→×
「ELLIE MY LOVE」→◎

どんなタイトルで登録されているか分からないので、見つからない場合は洋題で検索をかけたり、作曲者名で検索をかけると見つかることがあります。

 

また、登録があってもHFAが全権利を管理していない場合もある(細かい仕組みがよく分からないのですが)ので、アレンジの内容次第ではリリースできないという可能性もあります。

 

配信できなかった曲

1_赤いスイートピー

国民的ヒットソングですが、僕が探した限りHFAデータベースには見つけられませんでした。

「さすがにあるだろう!」と思って調べずにミックスし直していたのでショックでした。仕方ありませんね。

HFAには「RED SWEET PEA FLOWER」という曲が登録されているのですが、作曲者情報からこれは「続・赤いスイートピー」という別曲かと思われます。

 

2_青春アミーゴ

これはHFAデータベースに登録自体はあったのですが、リリースを登録した後にサポートから「この楽曲は一部権利しか利用できないため配信できません」との連絡がありやむなく断念。

こういうケースもあるようです。

 

まとめ

カバー曲をLANDRから配信する際には事前にHFAのデータベースで確認をする方がベターかとは思います。

 

LANDRはカナダの会社であり、サポートも英語圏を想定したものがメインであるため、少し注意が必要ですが、それでも面倒な手続きを代行してくれるサービスはとても貴重なので今後も有効活用したいところです。

 

2019/6/5 odasis

レコーディング依頼

===========================================
《ギター・レコーディング受付中!》

音楽クリエイター向けのギタートラックを1トラックから提供しています!

ご依頼はこちらから。
===========================================

Twitterでフォロー

質問

質問はこちらから!

-DTMer向け