【③アクセントのコントロール】ドラム打ち込みのコツまとめ。
2017/09/13
前回の復習
- グルーヴの支配者はベース
- ドラムは微妙なニュアンスでその援護
さて、その微妙なニュアンスの1つ、アクセントを見ていきます。
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ドラムのアクセント
特に8ビートや16ビートにおいて、アクセントは即ちハイハットのアクセントを指します。
キック(=バスドラム)やスネアはアクセントではなく音符の位置の方が重要です。
特にキックの位置はドラムのビートの中で決定的に大事な部分になりますので別記事で解説します。
8ビートか16ビートか
ドラムを始めた頃、2回だけお金を払って教室に通ったことがありました。
胡散臭い先生であったものの、強烈に印象に残っているコメントがあります。
16ビートは倍速の8ビートなんですわ。時代とともに曲のテンポが上がり、8ビートでは叩けなくなって16ビートが生まれたのよ。
??
当時は「こいう何を言うとるんや?」という感じでしたが、今はその意味がわかります。
16ビートのアクセント
「16ビートっぽさ」は裏拍(8分の裏の16分)にアクセントを付けることで出せます。
先ほどの胡散臭いドラムの先生が何が言いたかったかというと
ということ。
裏拍にアクセントをつける理由はその生い立ちにあったわけです。
というわけでアクセントを聞き比べてみましょう。前回のデモのハイハットのアクセントを少し変えてみます。
元音源↓
裏拍にアクセントをおいたもの↓
ここではドラムとベースしか鳴っていませんが、楽器が増えるとそれぞれに表・裏のアクセントを調整する必要になります。
そして最終的なグルーヴはミックスで決まってくる。
ここではアクセントの表・裏でグルーヴが変わるということだけ理解しておきましょう。
テンポによる変化
テンポが上がれば上がるほどアクセントのダイナミクス(=上下の幅)はより大きくするのが自然です。
強拍をより強くというよりは弱拍をより弱くするようなイメージ。
そしてこれを突き詰めると弱拍を弾かないというアクセント表現になっていきます。
8ビートでいうとこんなかんじ↓裏拍を弾かずに表拍にハイハットオープンのみ。
16ビートはその逆↓左足ハイハットで表拍を踏み、右手ハイハットで裏拍を叩いているようなイメージ。
ベースを入れてみる
せっかくなのでベースも入れてみました。
8ビート↓ 一気にJ-Rockなかんじ。ベースはピックで弾いています。
16ビート↓ ちょっとダサめですがFunkyになりました。
というわけでアクセントの話はここまで。
2016/10/16 odasis
目次
その①:必要性について考えるその②:グルーヴの支配者
その③:アクセントのコントロール
その④:ゴーストノートを打ち込む
その⑤:キックの位置
その⑥:ランダマイズの考え方
その⑦:フィルインの組み立て方
その⑧:パーカッションによる補強
その⑨:ジャズドラムを打ち込む