サビを盛り上げるためのDTMテクニック。直前の数小節がキモ。
2018/05/06
ポップスではサビの盛り上げ方がとても重要になるので、盛り上げ方のTipsを紹介します。
デモ音源もあります。
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サビの数小節前からが勝負
数小節前からサビの1拍目までがキモになります。
サビに入ってからの工夫も重要ですが、盛り上がって聴こえさせるためにはどちらかというとその前からの文脈作りが大事。
これはバンドで演奏するときも同じです。
というわけで具体的に何をすると盛り上がるのか、デモ曲↓を例にとって紹介します。
どこにでもありそうな普通の曲。5小節目からがサビ。
ドラム・ベース・ギターに加えて、コードを示すパッドの音が薄っすら鳴っています。
大サビっぽく聴こえるようにすることを目標にします。
フィルインを入れる
まずは既に鳴っている楽器だけで盛り上げてみます。フィルインです。
長めのドラムフィルインと細かめのギター・ベースのフレーズを入れてみます。
キモはドラムのフィルイン。過去記事も参照ください↓
盛り上がり具合はシンバルを鳴らす量で変わってきます。シンバルの位置と種類、譜割りがポイント。
ギター・ベースのフレーズは難しければグリスダウンでもOK。
ドラムはサビでハイハット→ライドに切り替えています。大サビを2回繰り返す場合は1回目オープンハイハット、2回目ライドに切り替えるのも効果的。
楽器を足す
ストリングスやブラスなどいろいろあるんですが、ここでは簡単に取り入れられるパーカッションを足しましょう。
- サビ1拍目のゴング
- サビから入る表拍のタンバリン
- サビ前のウインドチャイム
こんな感じになります↓かなり盛り上がってきました。
ゴングはクラッシュを補強するような役割。
電子ドラム系のシンバルやノイズを加工して作る音でも良いでしょう。
タンバリン以外にもシェイカーなどの振りモノを入れるのも良いかと思います。
ウインドチャイムは曲調を選びますが、ポップスなら大体マッチすると思います。
SEを足す
今回はシンプルですが上昇系・下降系の2種類の音を足します。
上昇系の音↓
下降系の音↓
どちらもサビの1拍目に繋がる形で鳴らします↓
ちなみにこのSEはどちらもNative InstrumentsのMassiveで作れます。
上昇系↓
下降系↓
LFOの5番がこんなかんじ↓
Komplete UltimateにはRise & Hitという便利なアイテムもありますが、シネマティックに寄ったサウンドなので、淡白なものを作っておいた方が何かと便利です。
上昇系はリバースシンバルと差し替えたり、上昇する時間をずらしたものを組み合わせるのも良い。
というわけであの手この手でサビを盛り上げようという回でした!
2017/5/30 odasis