演奏動画作成のすすめ。ライブとレコーディングを「イイトコドリ」しよう!
2017/07/08
動画投稿サイトでも「弾いてみた」のような演奏動画は1大コンテンツになってきてますね。
やりたい人も多いんじゃないかと思う。odasisも長らく楽器演奏の動画を作成してきました。
ギターを録ったり↓
歌やドラムも録ってみたり↓
三味線も録ったり↓
編曲に重心を置きつつそれを邪魔しない程度の演奏感を追求するのがodasisのスタイル。(こう書くとなんかカッコイイ)
カメラアングルが固定のいわゆる「弾いてみた」系の動画があまり好きではなくて…
「どうやって作ってるの?」と聞かれることも多いので、作り方をざっくり紹介してみます。
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大きな作業の流れ
ざっくり以下の流れで作っています。
- DAWでアレンジ
- 録音・録画
- DAWで録った音の編集・ミックス・マスタリング
- 動画編集
DAWでのアレンジやミックス・マスタリングは割愛します。普通の楽曲制作と変わりありません。
録音・録画
録音と録画は必ず同時にやります。アフレコしていません。
演奏動画の醍醐味は演奏感です。
そしてこの演奏感に一番重要なのは映像と音源のタテが合っていること。ズレると途端に演奏感がなくなります。
タテをしっかり合わせるのに一番良い方法は録音と録画で同じテイクを使うことです。
録音がOKでも撮影にミスがあると録り直しますので、準備も含め普通の録音の2〜3倍の時間がかかります。
ギターのアフレコは不可能に近いので、あとから動画を付けようとしても絶対にどこかがズレる。
ドラムやパーカッションのアフレコは比較的簡単なのですが、そもそもの録音が大変。ドラムは特に。
ミスをいかに隠すか
課題はどうやってミスを隠すかです。
どれだけ練習したとしても、4分の曲を1回も間違えずに演奏することは相当難しい。
それになんとかOKテイクが出せたとして、そこには必ずいくつか妥協した箇所が出てきます。
odasisは必ず2つ以上(リードギターとバッキングギターetc.)のトラックの録画を行い、テイクの切れ目を別の映像で埋めるという方法を取っています。
別のトラックの映像を流すことで映像の切れ目が隠せる。
ミスなく最後まで弾く必要がないので気も楽だし、映像が切り替わる方が観る人も飽きにくい。
動画編集
iMovieで編集しています。
音源を読み込み、撮影した動画を並べてタテを合わせ、エフェクトをかけ、使うテイクを選んでいくというもの。
iPadでやっています↓
演奏動画の面白さ・辛さ
演奏動画のおもしろさは
にあります。
ライブのように1回きりのものではなくて、納得できるまで何度も録り直すことができるし、映像もあるので細かいアーティキュレーションも伝わりやすい。
言ってみればミスのリスクが無いライブ。楽しい。
ただし映像にするデメリットもあります。
ひとつめは録音に集中できないこと。
録音は非常に神経を使う作業です。
周りの音であったり、部屋の共鳴であったり、時間の制約であったり。
そこに録画というめんどくさい作業を加えるわけですから、なかなか骨の折れる作業になる。録音に集中できないことだってあります。
録音は70点だけど映像が良いからOKにするか…
よくあるんですが、あんまり音楽的ではないですね…
もうひとつは録音・DTMならではテクニックが使いにくいこと。
たとえばダブリングしたりディレイを深めにかけたりすると演奏感が薄れます。
録音だからこそのアレンジ・ミックスのテクニックが使えない場面も多い。
これもあんまり音楽的ではない。
まとめ
演奏動画は生演奏らしさを追求するための良い訓練になると思っています。
映像が補填するものを理解できれば、映像がない作品での映える演奏も理解しやすい。
楽器が演奏できる人にはオススメしたいですよ。大変ですがだからこその楽しさがありますので!
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ギター演奏依頼はこちら。
2017/7/7 odasis