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DTMerのための通勤時間の有効活用術。DAWの前で聴く時間を減らす。

2019/07/08

企業勤めの「週末クリエイター」にとって、作曲の時間の捻出はとても重要な課題です。

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作曲には時間がかかる

作曲、アレンジ、録音、下処理、音作り、ミックス、マスタリング…

長く続く一連の作業の中で、いろんな要素に気を配って少しずつ積み上げていくのが作曲活動。

誰にとってもそれなりに時間がかかるもののはず。

 

悩む時間も作曲の面白さだとは思うものの、時間をかけ過ぎることが良い結果に繋がるとも限りません。

時間をかけすぎると、直感的によいと感じたものから遠ざかってしまうことだってあります。

 

通勤時間で聴く

サラリーマンには時間がない。1日8時間近く会社に拘束されますし、残業や休日出勤がある会社もたくさんあります。

 

そんな定時後や休日だけしか時間が割けない週末作曲家にオススメしたいのが「通勤時間に自分の曲を聴く」というもの。

聴くのは完成した曲ではなくて作業途中の楽曲です。

 

具体的には

  1. DAWを閉じる前に曲を書き出す。
  2. ポータブルのリスニング端末に落とす。
  3. 翌日の通勤時間でそれを聴きこんで課題点をスマホなどのメモで洗い出す。
  4. その日の晩にメモに沿って修正
  5. 最初に戻る

これを繰り返すというもの。

 

手を動かす時間は意外と少ない

とある日の僕のメモ。

  • ワウオートメーション
  • ホーン多い
  • ボーカル小さい
  • Aメロ上コーラス歪み
  • スネアハイハット
  • オルガン音色(おもちゃみたく)
  • ボーカル歪み
  • コーラス全体あげる

意味不明なものもいくつかありますが自分で解れば問題ないと思います。

 

このメモに即して

  • ワウのギタートラックのオートメーションを部分的に修正
  • ホーンの音数を減らす
  • ボーカルのフェーダーを少し上げる
  • Aメロのコーラスを少し歪ませる
  • スネアとハイハットのHighをブースト(楽器の名前だけのメモは「抜けをよくする」という意味にしています。)
  • オルガンの音作り(これは少し時間がかかりそう…)
  • ボーカルを歪ませる
  • コーラスのバスのフェーダーを少し上げる

と言った感じです。

これくらいの修正であれば作業それ自体かかる時間は20分程度です。

 

PCの前で我慢比べになりがちな作曲活動も、かかった時間を分析すると、DAWの操作が占める割合は意外と小さく、その他の時間はリスニングに充てていることが分かります。

そこで、通勤時間に集中してリスニングし、家に帰ってからは迷わずエディットに入ることでDAWの前で無目的に過ごす時間も短縮できるという寸法です。

 

違う環境で聴くことで見えること

DAWが操作できない不自由な環境(ここで言うと通勤時間)でリスニングに集中することで修正点がはっきりすることは結構あります。

DAW上では曲のどの場面でも再生・停止・編集ができてしまうため、曲全体を俯瞰して聴くことが案外難しかったりもするものです。

 

それに、公共交通機関は一般のリスニング環境に近かったりもします。騒がしいことも多いですね。

そんな環境で制作のリスニングをしても意味ないんじゃないの?

それもその通りなんですが、作曲家がリスナーのリスニング環境を全く想定しないというのは不可能なことです。

最終調整は自分のリスニング環境で行うにしても、そういうリスナー環境を想定するのも役に立つのではないでしょうか。

 

 

おわりに

よく言われることではありますが、時間は細かいコツの積み上げで生み出せるものです。

限られた時間をやりくりするのもそれはそれで楽しかったりします。

参考になれば幸いです。

 

2016/6/16 odasis

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