ストラトよりもセミアコよりもオールマイティ。Gibsonサウンドを国産ギターでおトクに手に入れよう。【Orville Les Paul Special】
2017/11/07
いま所有しているギターの中で一番取り回しやすく使用頻度の高いギターの紹介です。
Orville(オーヴィル)製のレスポールスペシャル↓
レスポールという名前が入ってはおりますが、音はレスポールスタンダード(以下スタンダード)のそれとは全然違います。
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特徴
- スペシャルという名前がついていますが、Gibson社の中ではスタンダードの下位グレードとして位置付けられています。
- ピックアップがP90と呼ばれるタイプのものであり、ハムバッカーのように見えますが実はシングルコイルのピックアップ。そしてこれがスタンダードとの決定的な違いです。P90はハムバッカーとシングルコイルの間のような中性的なサウンドキャラクターを持ちます。
- ボディはソリッド(穴が空いていないという意味)です。一般的にフルアコやセミアコのようにボディの空洞が大きくなるほど音のキャラクターも濃くなりますが、ソリッドボディのため良くも悪くもキャラの薄いサウンドです。
- ピックアップやボディ形状も相まって総じて中性的な音。キャラクターは薄いものの、音作りの幅がものすごく広いです。歪ませても良いし、ハーフトーンのクリーンでカッティングはもちろん。ソロも取れるしジャズも十分できます。汎用性の高いギターといえば一般的にストラトキャスターかセミアコースティックギターですが、個人的にはこれが一番汎用性の高いギターだと思っています。
- スタンダードに近い見た目ですがスタンダードよりずっと軽いです。
- J-Rockで使う人が多い。BUMP OF CHICKENとかアジカンとか。
Orvilleについて
- オービル(オーヴィル)と読みます。
- Gibsonの姉妹ブランド・廉価ブランドですね。Fender USAとFender Japanみたいな関係です。
- 80年代〜90年代に製造された純国産。
- Orvilleにも2種類あり、OrvilleとOrville By Gibson(通称バイギブ)の2種類に分かれます。前者はパーツ含め全て国産、後者はピックアップが本家Gibsonのものになります。必然的に後者の方がグレードは上がります。
- 価格はピンキリですがだいたいGibsonの半額くらい。
- Epiphoneとの違いはいろいろありますがググれば出てくるので割愛。Epiphoneは今でこそGibsonの廉価版の印象が強いですが、昔は独立した楽器メーカーでした。当時のEpiphoneギターは今も高値で取引されています。
出会ったら買っておくべき
Orvilleギターは総じて「おトク」なギターです。
国産ギターは作りは良いが小さくまとまった音のものが多いですが、それでも模倣品に関しては一級品です。
かのNoel Gallagherは言いました。
EpiphoneはGibsonの半分の値段でGibsonの音がする。
確かにその通りなのですが、真にそれが当てはまるのはOrvilleのギターでしょう。
決して高く売られているものではありませんが、流通量は少ないです。特にバイギブに出会った方は買っておきましょう。
odasisのオービル・レスポールスペシャル
- バイギブではありません。
- 年代不明。シリアル調べたら分かるのかな。
(すごいホコリだ…)
ちなみにこの曲は全てこのギターで弾いています。
あとはこれも↓
2016/10/1 odasis