簡易レコーディングブース「VERY-Q」を導入しました。ボーカル・ギターのレコーディングが捗ります。
2019/01/13
簡易レコーディングブース「VERY-Q」を導入しました。
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「VERY-Q」とは?
- 宮地楽器が製造販売する簡易レコーディングブース。HP
- 基本的には受注生産。
- 防音よりは吸音を売りにした製品。
- 複数のパネルをマジックテープで組み合わせてブース型にするもの。追加でパネルを買って広くしたり、バラしてつい立にしたりと拡張性が高く、可搬性にも富む。
- 今回購入したのはVQP960 Booth Set。同社のVQ/HQシリーズから防音性能を強化したタイプです。天井パネルを外したShort Booth Setもありますが狭そうだったので…
- VQPとHQPの違いはたぶん色だけ。
防音・吸音性能など
というレビューが多いのですが、まさにそんな感じ。
防音と吸音に分けて書きます。まずは防音について。
防音性能はスタジオや本格的な防音室のそれには敵いません。
決して悪い性能ではないのですが、スタジオと同じレベルのものは期待しない方が良いでしょう。
ブースと同じ部屋にいるとブース内の音はある程度聞こえますし、逆にブースの外の音も中からある程度聞こえます。
部屋自体の遮音性能次第ではありますが、置き場所の工夫、遮音ボードの設置は必要かもしれない。
しかし、鉄筋コンクリートなどの機密性の高い部屋であったり、周囲が静かな一軒家であればかなり良い録音環境になるものと思います。
とは言っても、すごく小さな音(服の擦れる音とか)を収録しようと思わない限り不自由を感じることは少ないです。
吸音性能はとても良いです。
ものすごくデッドな音が録れるのであとの編集もしやすい。普通の部屋で録るよりは格段に音が良くなります。
ただ、デッドになり過ぎる感もあるので部屋鳴りが必要な楽器には向きません。
使用用途
声とアコギの録音に使っています。問題ない音質で録れています。
中の広さはW860 × D860 × H1800mm。
数字だけ見ると狭く見えるんですが、椅子と譜面台とマイクスタンドを置いてギターが録れるくらいの広さ↓
ジャンボサイズのアコギでも壁にぶつからずに録れます↓
注文・組み立て
楽天市場から注文しました。
1ヶ月ほどかかるとのアナウンスでしたが、odasisの場合は数日で届きました。
到着したもの↓でかい。
順番に組み立てます。
基本構造は平たいパネルを専用のマジックテープで止めて組み立てるというもの。構造自体はとてもシンプルです。
触り心地はこんな感じ↓
床面と壁を設置したところ↓
上に乗せる部分は別で組み立てます↓
1人でやると大変です…できれば2人以上でやりたいところ。
両面テープをしっかり固定しないと十分な性能が得られないのですが、この両面テープの粘着力が凄まじいので何度も貼りなおすとそれだけで汗だくになります。
マニュアルには両面テープを内側から貼るような形で組み立てるように説明されていますが何枚かは外側から貼る方が安定します。
あるいは両面テープだけ数枚余分に注文しておくのが良いかもしれません。
結局1度組み立てたものをバラして組み立て直しました…↓
良い感じ。安定してます。
録音環境
マイクケーブルと電源タップ、ヘッドホンの延長ケーブルを中に通し、メインマシン(Mac mini)に直接取り込めるようにしています。
中に入るとMacの制御ができなくなるので、自分の音を録るときはiPadでMacをリモートコントロールします。
いくつか方法があるので紹介しておきますね。
ディスプレイミラーリング
BluetoothでMacと同じ画面を投影(ミラーリング)するというもの。
↑画像のものだとCubaseの画面をiPadに映しています。
ここで使っているアプリは「Air Display」というアプリになるのですが、「Duet Display」なんかも良いですね。
Air Display 3 - Avatron Software, Inc.
タッチパネルは反応するので一応の操作はできるのですが、画面が小さいので操作がしづらい…
やるならタッチペンを使うかマウスを入れるかした方が良さそう。
リモートコントロールのアプリ
いまのところこれに落ち着いています。
Cubaseには専用のコントロールアプリ「Cubase ic Pro」というものがありますので、これで中からコントロールします。
このアプリがとても使い勝手が良くて重宝してます。iPhoneにもあります。
Cubase iC Pro - Steinberg Media Technologies GmbH
環境を切り離す
どうしてもPCとブースを離して置かざるを得ない場合は、それ用のPCを用意するか、iPadなどで録音するのが良いかもしれませんね。
最近はオーディオインターフェイスもiPhone・iPad対応のものが多く、録音だけであればPCのそれと同じレベルで行えます。
メインマシンがノートPCなら録音の時だけ中に持ち込むのもアリかもしれません。
個人的にはiPadの使用がオススメです↓
まとめ
使い始めて1ヶ月ちょっとですが、総じてとても満足しています。
引っ越しも楽そう。よほどの騒音環境になければ普通に使える音が録れるし。
値段はそれなりにしますが、いつでも録れるという安心感と得られる音質と制作速度の向上を考えると安いくらい。
中は殺風景になりがちなのでマジックテープでタオルとかポスターとか貼ると良いですよ!
これの録音はVERY-Qです↓
あんまり参考になりませんがこれも↓
2017/12/3 oasis