【⑧パーカッションによる補強】ドラム打ち込みのコツまとめ。
2017/09/26
グルーヴはドラム・ベースだけで作られるものではなく、他の楽器も含めてトータルに構成されるものです。
ここではパーカッションでグルーヴを強化する方法をご紹介します。
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パーカッションで補強する
パーカッションは他の楽器を邪魔することが少ないため、詰め込みやすいセクションと言えます。
それゆえバンドにおいてパーカッションはいつも人手不足。
パーカッショニストを複数人揃えたバンドは現実世界ではなかなか叶いませんが、DTMならパーカッショニスト100人でも200人でも使い放題!!
やりすぎるとうるさくなりますが、少なくとも1つは入れるくらいの意識でも問題ないと思います。
皮モノ
皮モノはドラムスの隙間を埋めるようなフレーズを入れます。
16ビートの方がハマりやすい。
ドラムの穴埋めをしていくような使われ方が多く、繊細なタッチが必要となるためランダマイズの余地も比較的大きいと言えます。
コンガ
まずはコンガから↓
皮モノ系のパーカッションで1番多様されるのはコンガです。
中性的なサウンドキャラクターのため「とりあえず入れとけ!」みたいな感じで扱われることも多い。
特に16ビートではドラムの8分音符を埋めるような形で入れると良い具合にハマってくれます。まさに補強という感じ↓
ソロで聴くとこれ↓
Native InstrumentsのCubaのプリセットそのままです。クォンタイズもしていません。
ボンゴ
コンガに比べて音色のキャラクターが強いので、アクセント的な使い方がオススメです。
ソロで聴くとこんな感じ↓Cubaのループに3連フレーズを足しています。
ジャンベ
上記2種類よりサウンドのキャラクターが濃くなります。
曲の雰囲気をガラッと変えてしまうこともあるので扱いには注意が必要です。
こんな感じ↓
個人的にジャンベといえばJason Mrazの横にいるおじさん。この人めっちゃうまいよね。
シェイカー類
シェイカーの基本はハイハットの補強です。
ハイハットと音量・定位の両観点でバランスを取りましょう。定位は思いっきり振り切る方がすっきりします。
ハイハットのアクセントとひっくり返すのも面白いです。
ハイハットとの音量バランスでグルーヴが変わってくるので注意が必要。
マラカスで代用しても良いですね。
タンバリン
タンバリンは上記のシェイカーのような動きを取るか、スネアの補強かどちらかが多いです。
8ビートに16分のタンバリンを入れてみたもの↓
↓スネアを補強する場合はスネアとの音量バランス、定位に気を付けましょう。スネアのタイミングと少しだけずらすのも良いですね。
カウベル・ティンバレス
ラテン音楽の定番楽器。
↓ティンバレスの上にカウベルとかウッドブロックを付けてるのをよく見かける。
カウベル
やはり定番は4つ打ちです。
↓この曲のイントロとか。
ティンバレス
これは正直よくわからん。
いつもCubaのループを適当に加工しています。カウベルとセットで考える方が良さそうですね。サンバキックのようなラテンビートには大変良く合います。
トライアングル
ライドのレガート奏法のイメージ(ジャズのチーチッチー)で使う良い。
強拍を開放、弱拍をミュートで鳴らすと良いです。
16ビートには総じてよく合います。ラテンビートは特にきれいにハマります。
Native Instruments「Cuba」がオススメ
コンガ・ボンゴ・ティンバレスなどが収録された「Cuba」がオススメです。
Native Instruments のKonplete Ultimateに収録されていますが、音はもちろんのこと、「MIDI to Host」でDAW上に出力できるループがものすごく良いです。
やり方は簡単。↓印をつけた部分をDAW上にドラッグするだけ。
↓こんな感じで打ち込んでくれます。あとはクォンタイズするなり音を追加するなりお好みで。
2016/10/30 odasis
目次
その①:必要性について考えるその②:グルーヴの支配者
その③:アクセントのコントロール
その④:ゴーストノートを打ち込む
その⑤:キックの位置
その⑥:ランダマイズの考え方
その⑦:フィルインの組み立て方
その⑧:パーカッションによる補強
その⑨:ジャズドラムを打ち込む