無指向性でも使えて初心者にも優しいコンデンサーマイクのレビュー。【Audio-Technica(オーディオテクニカ)AT2050】
2017/08/20
無指向性マイクとしても使えるコンデンサマイクAT2050が何かと良いのでレビューしてみる。
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無指向性マイクとは
詳細説明は割愛します。許して。ググればすぐに出てくるから。
オーテクさんのホームページにも分かりやすく解説されています。
- 単一指向性 →前からの音を集音
- 双指向性 →前と後ろからの音を集音
- 無指向性 →全方位の音を集音
ギターやボーカルなどの収録で一般的に使うのは単一指向性。音が出てくるのが1箇所なので基本的にそこを狙えば良い。
単一指向性のマイクさえ使いこなせれば簡単な宅録なら問題ありません。
では無指向性マイクはどんなときに使うかと言うと
- ドラムなどいろんなところから音が出ている楽器の収録
- アンビエントの収録
などなど。発音部分が複数、又は多数のものに対して使ったりします。
無指向性マイクの難しさ
これは断言できると思うのですが、無指向性マイクは初心者が1本目に買うべきものではありません。
理由は大きく以下の3つ。
- 総じて値段が高い。
- 大きな楽器や空間を録ると等の本格的、あるいは特殊な録音でない限り必要ない。
- 全方位の音を拾うのでセッティングが非常にシビアでそれなりの練度が必要。
odasisも未だに扱いには慣れません。というか使う場面がない。
ちなみに無指向性が欲しかった理由はマイク1本でドラムを録りたかったから。
これはバイブルです↓無指向性マイク1本でドラムを収録する方法が書かれています。
しかし残念ながらドラムはダイナミックマイク1本で録る方が楽というのが今のところの所感。悲しい。
ダイナミックマイク1本でドラムを録ろう!バンドマンにこそ知ってほしい簡単録音術。【#18「Sunny/Bobby Hebb」】
AT2050(オーディオテクニカ)について
特徴はざっくり下記のとおり。
- 指向性は単一指向、双指向、無指向の3段切り替え。アツイ。
- 音は高域がしっかり出て低域が弱め。RODEのNT-1の中低域を少し削って、高域をブーストしたような音で録れる。人によってはNT-1よりナチュラルな音と感じる。
- たとえばアコースティックギター2本のインストとかだとアコギらしい低域が拾えないので少し寂しくなる。逆にいろんな音が鳴ってるオケには馴染みやすい音が録れる。
- 付属品のマイクホルダーが便利。他のマイクでも使える。
- ポップガードは付属しないので注意。
総じておトクです。それにこの価格帯の無指向性マイクは少ない。
指向性が無指向性だけのマイクは初心者にオススメできませんが、単一指向性としても有能なので入門機としてもオススメです。
指向性はマイク前面のわかりやすいスイッチで切り替えられます↓
無指向性マイクとして使ってみる
振り返ってみるとせっかく買ったのに無指向性マイクとして使ったことがなかったので弾き語りを収録してみました。
場所は毎度お馴染み、実家のおかんの押入れです。
マイクは少し離してセッティングしたのでどうしても音像は遠のきます。
ちゃんと録るなら、ボーカル・ギターそれぞれに単一指向性のものを立てて、無指向性はアンビエントとして接着剤的に使う方が良いでしょうね。
年末年始の暴飲暴食が祟って2番サビあたりで疲れてしまった。
まとめ
- AT2050はおトク。
- 無指向性は扱いが難しいがあると何かと勉強になる。
無指向性マイクを使いこなせてこそエンジニアとして一流!
と仰る方もいらっしゃるようで。
位置や角度によって音が変わるのはマイク全般に言えることですが、無指向性は特に繊細で難しいです。それゆえ勉強になる部分も多いのかなと。
ただし、どうしても扱いは難しかったりするので、入門機として買うなら指向性切り換えで他の指向性でも使えるものを選ぶのが無難かもしれませんね。
2017/1/3 odasis