サウンドクリエイターになるまでの半生を振り返る。【⑦社会人2〜3年目】
2017/11/02
odasisは現在サウンドクリエイターとして、遊技機のサウンド開発の仕事をしています。
雇われの身ですが好きなことが仕事になっています。
それなりの紆余曲折があったので、ここに至るまでの経緯を改めて振り返ってみようと思う。受験生・就活生・音楽関係の仕事に就きたい方など、少しでも参考になることを祈ろう。
プロフィールはこちら。
目次
①中学受験から高校まで②大学受験まで
③大学入学〜サークル活動
④就職活動
⑤大学卒業〜入社式
⑥社会人1年目
⑦社会人2〜3年目
⑧転職活動
⑨退職〜新天地へ
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動画制作にハマる
失意の1年目をなんとかやり過ごし、2年目に突入した頃。
動画制作に楽しさを見出したodasisは四六時中動画を作ることばかり考えていました。
前日の晩に書き出した音源を通勤時間で聴き、改善点をiPhoneに書き出して帰宅後に再度編集するといったルーチンを回し、たとえ帰宅が夜の11時になっても30分は作業してから寝るようになりました。
やらないと気が済まなかった。
時間には限りがありましたから必死です。そしてそんな必死な状況は楽しくもありました。
録音は壁の薄い寮ではできませんでしたので、ギター数本とキャリーバッグを引きずって実家か最寄りのスタジオまで通う必要があります。
録音の度に交換する弦の費用も馬鹿にはなりません。
機材もものすごい勢いで増えました。
残念ながらそこまで粘って作った動画も、決して再生数が伸びるわけではない…
しかしそれでも楽しかった。
スキルを付けるなどといった目標はもはやそこにはなく、ただただ楽しかったのです。
仕事がうまくいく
動画制作が軌道に乗り、モチベーションの全てを制作に捧げたodasisは、次第に会社での生活が「どうでもいい」と感じるようになりました。
手を抜くようになったのです。
他人に迷惑をかけるようなことはしないように努めましたが、影響が小さいと自分が判断できるもの、自分の中で完結するものなどはサラッと流すようになりました。
しかし、意外なことに
仕事がんばってるね!いい感じだね!
と言われるようになったのもその頃からでした。
不思議で仕方なかった。手を抜いてるのに。
仕事を辞めてもいいと思えるほど熱中できる拠り所があり、(目処は立たずとも)いずれは金になるかもしれないという希望もある。
そんなodasisは会社に期待せず、失う恐怖もなかった。
不満があれば先輩だろうが反撃しました。
不思議なことにそうやって強くものを言うようになってから仕事がうまく回り始めたのです。
いつでも辞めてやる!
当時はそんな精神状態でしたが、いま思えばこれは最強の精神状態でした。
一歩引いて、そして割り切って動いたからうまくいったのです。
勘を掴んだodasisは周囲とのコミュニケーションに気張ることも減り、仕事にも少しずつ前向きに取り組むようになっていきました。
自分が勝手に感じていた周囲との距離感も、要領よく仕事をこなしていく方法も、教えてくれたのはやっぱり音楽だったのです。
動画から音楽へ
動画を10本作ったあたりから、動画として作ることの不自由さを感じるようになりました。
- 作ることができるジャンルが限られる。
- 打ち込みやミックスに力を入れても伝わらない。
- (神経質ですが)照明のノイズが入ってしまう場合も消灯できない。
などなど。
制作自体に慣れてきたodasisは2年目の10月ごろから本格的にオリジナル曲を作り始めました。
いまの仕事にも直接繋がる制作を始めたのはこの時期から。
不自由から解放されたodasisは水を得た魚のように制作に没頭しました。
ブログを始める
コンペに出してみたりBGMを販売してみたりと、いよいよ実践的な制作を始めたodasisは「音楽で食っている人」について調べるようになりました。
ネット上にはすごい人がたくさんいました。
大金持ちにはならずとも、自身のブログなどから受注を得て、BGM販売などの固定収入などと合わせて生計を立てている人がたくさん見つかりました。
音楽で食えている人が実際にいたのです。
彼らには発信力がありました。
それなりに発信はしてきたつもりではありましたが全然足りないと思いました。
ブログを始めたのもそう思い始めた頃。16年6月が初投稿。
そう思いました。
フリーランスの類に漏れず音楽家にもマーケティングのスキルは必須の時代です。
厳しさを増す音楽業界の中でアンテナをフルに張って生き抜き、「音楽家」の枠に留まらない先輩たちにodasisは大いに憧れ、少しでも近づくべく自身のメディアを作り始めたのです。
転職活動を始める
メディアを作り始めたはいいものの最初は誰も見てくれません。
それにWordPressの扱いは文系のodasisには難しく、なかなか軌道に乗らない。
しかしこの頃から真剣に音楽を仕事にしたいと思うようになりました。
実績も経験も何もない状態で、先人たちと同じような場所に行き着くのにかかる時間を想像すると鳥肌が立ちました。
それがどれだけ難しいかをようやく体感し始めたのです。
他の方法も無いものか?
少しだけ弱気になったodasisは調べました。
なんとか突破口をこじ開けるべく、おかんの冗談半分の勧めで転職サイトに登録したのは2016年の夏のことでした。
2017/5/18 odasis
続く。
目次
①中学受験から高校まで②大学受験まで
③大学入学〜サークル活動
④就職活動
⑤大学卒業〜入社式
⑥社会人1年目
⑦社会人2〜3年目
⑧転職活動
⑨退職〜新天地へ